じゃらし日和

脳内整理

知識0でも呪術廻戦の映画って面白いの???【#3-2 呪術廻戦】

 

 

※この記事には『劇場版 呪術廻戦 0』のネタバレが含まれています。ご注意下さい。

 

 

こんにちは、じゃらしです。

 

『劇場版 呪術廻戦 0』知識0で見ても楽しめるのか。

後編です。

前回までの流れ

 

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知識0でも呪術廻戦の映画って面白いの???【#3-1 呪術廻戦】

 

 

※この記事には『劇場版 呪術廻戦 0』のネタバレが含まれています。ご注意下さい。

 

 

皆さまこんにちは、じゃらしです。

 

今回は知識0呪術廻戦0を見てきました。

経緯については前回の記事をご参照下さい。

 

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人がいない映画館って怖くね?【#2 レイトショー】

 

こんにちは、じゃらしです。

 

皆さんは1年に映画を何本観ますか?

 

自粛生活が長引いたことで、映画やアニメ、ドラマを観るようになった方も少なくないでしょう。

自分の部屋で、好きな時間に、好きな体勢で、好きな食べ物を食べ、好きなタイミングで一時停止し、好きなタイミングで発狂することができる。

 

最高のエンターテイメントです。

 

そんな悠々自適生活を送っていたある夜、ふと私は思いました。

 

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(久々に映画館に行きたい…)

 

 

臨場感のある大迫力映像、本編が始まるまでのワクワク、1秒たりとも目を離せない緊張感、退屈過ぎて自分の同姓を探すエンドロール

全て映画館でしか味わえない経験です。

 

そうと決まれば行きましょう。即行動。

 

 

…着きました映画館。時刻は20時を過ぎています。

はい。初めてのレイトショーです。

 

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この異世界への入り口感がたまりません。

夜遅い時間ってだけで余計ワクワクしちゃうね。

 

普段賑わっているチケット売り場も、長蛇の列を作るポップコーン大好きピーポーも、怖いくらい誰もいません。びっくり。

 

なんか学校とか遊園地とか、普段賑やかな場所が静まり返ってるの怖くない?

なんか怖かった。

でも、この不気味さが、どこか心地よかったりします。

 

さてさて、何も決めずに来てしまったレイトショー

何を観ましょうか。そもそも何が公開しているのか。

 

 

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

小さい頃に見たなスパイダーマン。逆さまになってキスしてるシーンしか覚えてないや。

 

『コンフィデンスマンJP 英雄編』

すごいな何作目なんだこれ。一回も見たことないけど長澤まさみがちゃんとかわいい。

 

『劇場版 呪術廻戦 0』

ほう…

 

全く見たことないが鬼滅の刃並に人気であることは知っているぞ。

"0"ってことは話を知らなくても楽しめるだろ。

よし、何で人気なのか観たろ!

 

決まりました。知識"0"での呪術廻戦。

 

そうと決まれば早速チケット購入です。

チケットがお安いのもレイトショーならでは。素敵!

 

それでは数十分待ちましょう。

 

 

…映画を楽しむ上で大切なこと。

それは、上映前にお手洗いを済ませておくことです。

 

汚い話ではありますが、私は小でも個室で座って足します。

ということで個室に入ると、出ましたこれ。

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使いづらくありません???

 

巻き取りにくいし、動きが悪いし、

右肩を壁にくっつけないと綺麗に切れません。

みんな壁に右肩擦りつけてるんですかね。

 

個室から出ても誰もいません。上映前なのに。怖っ。

みんな膀胱への危機管理がなっていませんね。

無駄に広いし、合わせ鏡で自分が10人くらいいるし、とりあえず変顔の練習でもしておきましょう。

にらめっこでも割と真顔が一番効果あったりしますよね。

 

さて、気が付いたら人がいたので、何食わぬ顔で外へ出ます。

変顔をしているところを見られたかは分かりませんが、とりあえず自分も被害者面しておきます。

 

スクリーンへのアナウンスがされます。

入るときに漫画貰えた嬉しい。

聞いた話によれば、明日には漫画はなくなっているとのこと。

これもレイトショーの特権ですね。

 

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私は左後ろの方に座りました。

350名程入るスクリーンなのですが、入場者数は20人もいません。

 

これがレイトショー…普段の活気はどこへやら。

全く…ワクワクさせるじゃねえか。

 

こんな数人のためだけに、こんな広い場所を貸し切っているなんて不思議。

いつもより少し特別な空間です。

 

こうして初めてのレイトショーが幕を開けたのです。(映画だけに)

 

 

―――上映

 

(内容に関しては【#3 呪術廻戦】で)

 

―――上映終了

 

 

………良っっっっっ!

 

レイトショー最高じゃないですか。

 

普段なら周りに他人がいて、隣には友達がいて…

それも賑やかで勿論楽しいんですけど、

周りに誰もいない状況で、自分一人で楽しむ…

これまた良い。違った楽しさ。

 

近くに人がいると物音が気になってしまいます。

自分が立てる音、周りが立てた音。

そういったことを一切気にしなくて良いのは、かなりの解放感。

 

好きなタイミングで伸びをして(後ろには誰もいません)

同じ体勢に疲れたら足を崩し(横には誰もいません)

バトルシーンになったらシャドーボクシングも出来ます(前には誰もいませんが、シャドーボクシングをしてはいけません)

 

レイトショーなのでお客様が少なかったということもあり、とにかくスクリーンだけに集中出来たので、より映画を楽しめました。

 

スクリーンを出ると時刻は22時半を過ぎたくらい。

みんな眠たそうな面持ちで席を立っていきます。

仕事終わりに来た方もいるでしょう。

お勤めご苦労様です。

 

チケット売り場も、フード売り場も真っ暗で、スタッフも誰もいません。

怖っ。

逆にポップコーン食べたくなってくる。

 

外へ出ると車がまばらに走っていました。

一気に現実に戻された感じがしますが、謎の満足感があります。

 

むしろ日中の明るい時間に外に出るよりも、人気のない静かな夜の方が余韻に浸れるのかも知れません。

 

普段の日常とは違った『映画』という非日常。

それをさらに刺激的にするレイトショー

 

皆さまも現実に少し疲れた時は、全く知らない映画をレイトショーで、楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

それでは。

 

 

はじまる#2【初めての『レイトショー』】

 

初めての◯◯、始まる。【#1 はじまる】

 

あけましておめでとうございます。

じゃらしです。

 

突然ですが、皆さまは今、おいくつですか?

私はいよいよアラサーに突入しました。

心はまだ中学二年生なのにね。

 

一説によれば、人生の体感時間は20歳が折り返し地点なんだとか。

幼少の頃は知らない事だらけで、毎日が刺激的でしたが。

学生を終えた辺りからは、毎日同じ事の繰り返し。

代わり映えしない退屈な日々という方も少なくないのでは。

 

そこで私は思いました。

 

 

刺激が…欲しい…

 

 

そう思ったからには即行動です。

待っていても刺激は訪れません。

 

ということで始めます。

 

 

『初めての◯◯』

 

 

はじめてのまるまる。略して『はじまる』です。

え?どういうことかって?

 

結局、退屈な理由っていうのは、慣れだったり飽きだったり、

予見しうる毎日を繰り返しているからです。

不測の事態、急な予定、突然の土砂降り、株価の大暴落、あの子の涙、

予見できない事こそが刺激に繋がるのではないでしょうか。

 

簡単に言えば、初めての経験をどんどんしていこうってことです。

 

現在1月11日。11時11分にこの記事を書き始めました。

FIRST TAKEの意味合いに近いこの企画に、ふさわしい日付と時間でしょう。

 

ということで今回は第1回目、

はじまる#1【初めての『はじまる』】

ということで締めようと思います。

 

今年もよろしくお願いいたします。

それでは。

天パで悩んでいる人集まれ~!!!

 

こんにちは、じゃらしです。

 

  皆さん、髪の毛生えてますか?

 

ふさふさ、つやつや、さらさら、うねうね、ちりちり、じょりじょり、つるつる…

 

世の中にはたくさんの髪型があります。

  

自ら好んでつるつるという、修羅の道を行く人もいるでしょう。

知らんけど。

 

結局は自分が好きな髪型が一番なわけです。

 

そんな中、なりたくてなったわけではない髪型があります。

 

それこそが天然パーマです。

略して天パ

 

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腹立ちますよね。

私も天パという業を背負って生きています。

辛さはとてもわかっています。

安心してください。

泣かないでください。

大丈夫。私が付いています。

 

「え~天パ良いじゃん~!私なんて真っすぐすぎて何もアレンジできないから~!」

 

は?????????

 

こちとら人よりも早くに起きて、時間をかけて髪と戦ってんだよ。

真っすぐにしようと長時間かけてこれだよ。

貴様の頭皮にスチールウール埋め込むぞ。

 

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確かにストレートの方の悩みもあると思います。

ただ、それは自分をより良くすることに悩んでいるだけであり、

ストレートのままで人に不快感を与えたり、

ストレートでいてマイナスになることはないのではないでしょうか。

(本当にストレートで悩んでいる方の気持ちがわからないですが)

 

それに比べて天然パーマは、マイナスからのスタートです。

鏡を見ると見苦しい自分が映っています。

髪の毛が生えているというより、頭に焼きそばを乗せているのかと思ってしまいます。

更に、何もスタイリングせずに外に出ると、だらしのない印象を与えてしまいます。

 

何もお洒落な髪型にしたいわけではありません。

私たちはただ、普通が欲しいのです…

こんな運命

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さて、天パと言っても、大きく分けて2種類あると思っています。

 

1つはうねうね

S字を描くようなひねくれた髪の毛です。

よくわからないところでぴょんっとはねたり、

床に落ちて陰毛に擬態する悪い癖っ毛です。

 

しかし、セット次第ではお洒落になる可能背を十二分に秘めていると思われます。

パーマかけるひともいるわけだし。

天パ界でも勝ち組になり得る素質があります。

 

 

そしてもう1つはちりちりです。

バーナーであぶられたかのようなちりちり感ある髪質です。

黒人の方に多くいるイメージがありますね。

日本人の体格と顔の薄さでは似合う人が限られてしまうでしょう。

こいつは最強に厄介だそうです。(美容師の友達曰く)

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ここで一度、天パの方々の味方であることを証明すべく、

私の髪プロフィールを紹介しましょう。

 

うねうね+ちりちり の複合型。

前髪と後ろ髪が四方八方にうねり、アイロンなしでは人前に立つことが不可能。

S字などという低レベルの次元ではなく、Sを3つ縦に繋げたうねりを実現。

 

トップがちりちり爆発エリア。

自分の影を見てみると、短いアホ毛が6億本はねており、一本一本が意思を持ち自らの目指す方向へ行こうとしている。

恐ろしいほどに団結力はなく、収拾がつかない状態である。

 

髪質は、ちねれば自立するほどに固く、指に突き刺さることもしばしば。

一日頭を洗わないでいると、油分で髪がまとまり良い感じになる。

(匂いを嗅ぐのはご法度だぞ!)

 

 

幼少時

マッシュルームヘアーが似合うさらさらのかわいい天使。

今後待ち受けている試練の厳しさをまだ知らない。

 

 

小学校

ん?なんかもさもさしてるぞ…?かな…?

まあでも、小学生のもさもさ感って何か可愛いよね。

本人も気にしてないし。

卒業まで遊戯王ばっかりしてたよきっと。

 

 

中学校

立派な天パの出来上がり。

スチールウール、ラーメン、鳥の巣、道明寺と呼ばれる。

コンプレックスという意思が生まれる。

毎日本当に悩む。誰もわかってくれない気持ち。

大人の方々は思春期を舐めないでいただきたい。

 

高校

ヘアアイロンを使って多少ごまかす。

それでも天パであることは言わずもがな。

天パいじりのあだ名に、ちん毛がプラスされる。

「パーマかけてるのかと思った。」と言われるのが滅茶苦茶嬉しい。

しかし、しっかりとコンプレックスに感じている。

 

大学

初の縮毛矯正を行う。

 

~~~~~

 

美容師さん「とりあえず始めていきますね~」

私「お願いします~」

 

1時間後

 

美容師さん「ちょっと思ってたより癖が強かったので、このお店で一番強い薬使わせてもらってもよろしいですか?」

私「お願いします~」

 

1時間後

 

美容師さん「いかがでしょうか?」

私「え~すごいですね!ありがとうございます!(ちりちりはなくなったし、うねうねもS字レベルまでにはなったものの、まだしっかりと癖あるな…)」

美容師さん「ありがとうございました~」

 

翌日

プルプルプル…ガチャッ

私「あ、すみません。昨日縮毛矯正していただいた者なのですが、後ろの方にまだ癖が残っていたので、もう一度お願いしたいのですが…」

 美容師さん「かしこまりました~

 

数日後

美容師さん「お客様の癖本当に強いですね。驚きました。」

私「いや~それほどでも//////」

美容師さん「では、始めていきますね~」

 

1時間後

 

美容師さん「いかがでしょうか?」

私「いや、全然変わってない~!(お~!完璧です!ありがとうございます!)」

 

~~~~~

 

ここから数週間、私の頭はお薬の匂いがして、気分が悪くなりました。

ちなみに美容師さんは本当に優しい良い方でした。

数か月後には、うねりもちゃんと戻り戻ってきました。

おかえりなさい。

 

 

今では、毎日アイロンだけで頑張っております。

勿論、海やプール、銭湯には行けません。

行っても髪を濡らさずに頑張っております。

濡らしたら頭皮からわかめが生えちゃうからね。

 

「縮毛矯正やストレートパーマは、頭皮に薬が付着したら将来はげる」

という迷信が怖いので、それ以来お願いしておりません。

そういうの信じるタイプなので。

 

 

いかがでしょうか。

私の天パ史

私が真の天パということはご理解いただけたでしょうか。

真の天パってなんだよ。ファッション天パなんているのかよ。

 

 

「うるせー!人の体験談なんて聞いたところで、自分の天パは治らないし、悩みも変わらないよ!」

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そりゃそうですよね。

言葉で諭してくるなんて、中学時代の私が最も嫌っていたことです。

何も解決しないですもの。

 

 

今、天パで悩んでいる方は学生に多いのではないでしょうか。

この記事を読んでいる方も学生でしょう。

好きな人でもいるんだな?こやつめ。告白しろ。

 

 

私も、絶賛思春期真っ只中の頃、

天パがコンプレックスのあまり、様々な対処法を調べました。

生活習慣の改善、頭皮マッサージ、癖毛に効くトリートメント、神頼み…

しかし何をやっても治ることはありませんでした。

後天的な癖のため、遺伝子を恨むこともできず、目を真赤にしていました。

時には、自分のうねる髪を無理やり強く引っ張り、

時には、縮れ毛を見つける度に毛根から引き抜き、

自らの髪の毛へ嫌がらせをしていました。

 

当然のように意味はなく、自らの頭皮が痛むだけです。

絶対に止めてあげてください。

可哀想でしょ!

 

だからこそ、天パで悩んでいる学生に言いたいのは、

今は耐えるしかない、ということです。

 

一定の年齢を超えると、ある程度自分の髪質とうまく付き合えるようになってきます。

また、外見だけではないということにも気づいてきます。

外見も勿論大切ですが、内面を磨くのが一番です。

そもそも、天パが理由で振り向いてくれない相手なんて大した人じゃないぞ!

グッバイ・マイマリー!

 

 

それでも、本当に悩んでいるのであれば、縮毛矯正ストレートパーマなど、薬の力を借りざるを得ません。

一度さらさらの髪を味わってしまうと、定期的に行かなくてはならないので、出費もかさみます。

低価格のヘアアイロンでも良いけど、毎朝大変だし、髪がぱっさぱさになるよ。

 

しかし、自分の望んだ髪型が実現できるようになるので、

自分への自信もつき、積極性がプラスされるでしょう。

 

 

 最後に、

 

銀魂で学んだ言葉、

『天然パーマに悪い奴はいない』という言葉は本当だと思います。

坂田銀時天パとは認めないけどね。

 

 

天パで悩んでいるみんな、とてもかわいいぞ!

私はずっと悩んでいるからな!

かわいいだろ!

 

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My Hair is Bad

 

 

 

 

 

gave me love ~すべての人に捧ぐ~

 

こんにちは、じゃらしです。

 

皆さんの今のお住まいはどこですか?

実家?一人暮らし?シェアハウス?

 

様々な人がいると思います。

 

 学生や社会人になりたての方は実家暮らしの方が多いのではないでしょうか。

反対に20代後半の方などは家を出ているでしょう。

 

 

一人暮らしは親からの解放です。

自立している証拠でもあり、両親の目を気にせずに好き放題遊べます。

エアコンをつけたまま寝ても、トーストに塗るクリームを直接食べても、全裸でモデルウォーキングをしても、誰にも止められないのです。

 

言うなれば『国』です。

国王です。

一番偉いのです。

一人しかいないので。

 

 

自由度が高いということは、悪いこともあります。

今まですべて両親に頼っていた仕事を、全て自分で行わなければならないのです。

料理をし、洗濯をし、掃除をし、お金を稼ぎ、やりくりをする。

 

言うなれば『労働』です。

我が国の奴隷です。

一番偉くないのです。

一人しかいないので。

 

 

そうです。

何をするにも一人なのです。

 

 

特に一人を実感するのは家に帰ったときでしょう。

 

実家暮らしの少年が、学校から帰ってきたとしましょう。

 

リビングから、男性アナウンサーの声が聞こえます。

夕方のニュースを見ているのでしょう。

台所では、母親が料理をしています。

この匂いは、お豆腐のお味噌汁ですね。

家に入る前から、焼き魚の匂いはしていました。

少年に気が付いた母親が、優しい声で「おかえり」と迎え入れてくれます。

ベランダには取り込み忘れた洗濯物が並んでいます。

外は夕焼けで赤く燃えています。

おっと、文字が滲んできました。

幸せそうですね。

 

 

続いて、一人暮らしの社会人が、仕事から帰ってきたとしましょう。

 

真っ暗です。

何も見えません。

一面に広がる闇。

自分の心を投影しているかのようです。

飲み込まれてみようかと思ってしまいます。

そして無音です。

何の音もありません。

誰も迎え入れてくれません。

外も真っ暗。

明日も仕事。

おっと、文字が滲んできました。

幸せとは何かを考えるのは止めておきましょう。

 

 

どちらが幸せかはわかりません。

人それぞれの価値観があります。

『お先真っ暗』という言葉もありますが、暗すぎて未来に何があるか見えないだけです。

必ずしも悪い意味ではないと思っています。

 

 

今現在、実家で暮らせている人は、精一杯親のすねをかじっておきましょう。

甘えることができるうちに、たくさん甘えておきましょう。

 

一人暮らしをして、親から解放された人は、お金を稼ぎましょう。

毎日頑張ってる姿はとてもかっこいいです。

自分の両親の偉大さを痛感します。

 

そして、大きくなったら親孝行をしましょう。

旅行とかに連れて行ってあげれば喜ぶでしょう。

知らんけど。

 

いずれ親を介抱する時が来るでしょう。

 

耳が聞こえるうちに、顔を忘れられる前に、体が動くうちに、精一杯の恩返しをしましょう。

後悔のないようにね!

 

 

それでは、ありがとうございました。

 

 

friended

 

今日の朝のお話し。

最寄り駅へ向かう私の目の前を、小学生の頃のお友達が歩いていました。

彼を仮に『A君』としましょう。

 

A君からすれば、私のことは『お友達』と呼んで良いほどの仲ではなかったかもしれません。

しかし、当時の私からしたら皆『お友達』だったので、今回ばかりはお友達ということにさせてください。

 

~~~~~

 

A君は周りからとても嫌われていました。

特に女の子から嫌われており、A君に触れられただけで泣き出してしまう女の子もいました。

嫌われてしまった理由は簡単です。

 

好きな子のリコーダーを舐める。

好きな子の体操服を盗む。

好きな子の上履きを嗅ぐ。

 

雰囲気でいえばこんな感じ。

思春期の男の子にありがちな、性への興味から起こしたと噂される、ある事件がきっかけです。

 

事件と呼ぶには少し大袈裟かも知れません。

職員会議が開かれることもなければ、学級会で議題に上がることもありませんでした。

証拠も何もなく、ただ、噂だけが独り歩きしていました。

 

 

私はA君のことを特別嫌うことも、好きになることもありませんでした。

A君の噂が本当だとしても、私自身には何も被害がないのですから。

子どもって残酷な考えを純粋に持っていますよね。

 

ただ、その噂を信じてA君を嫌う人が嫌いでした。

よってたかってA君に心無い言葉を浴びせ、何もされていない女の子が被害者面していることが本当に嫌でした。

被害者の女の子なら、当然、罵声を浴びせる権利はあると思います。

女の子の友達も、多少は権利があるのかもしれません。

それなのに、どうして無関係の女の子までA君をいじめるのでしょう。

 

 

A君は心が優しい子でした。

しかし、ある一定のラインを超えると、大声で泣きながら周りの物に当たり始め、大人の方に止めてもらうことが多々ありました。

ただ黙って辛い現実を耐えるよりも、感情を爆発させて周囲に気持ちを伝える。

A君の行動はとても正しいと思っています。

 

 

A君は頑張り屋さんでした。

『自分が走った陸上トッラクの周回数を自己申告する』という運動の時間があったのですが、決まってベスト3位に入っていました。

A君はその時だけ、とても嬉しそうな顔をしていました。

皆は口を揃えて「A君はそんなに走ってなかったよ」と言っていました。

 

 

そんな私は何度かA君の家に遊びに行ったことがあります。

妹もいてお母さんも優しくて、幸せそうな家庭でした。

A君も笑顔で、クラスの皆と何も変わりません。

A君は、学校でのことをどこまで話していたのでしょう。

A君のお母さんはどこまで知っていたのでしょう。

 

 

中学校へ進学すると、A君はいなくなっていました。

地域柄、中学のメンバーは小学校の頃と変わりません。

私立へ行く子、家庭の事情で引っ越す子、特別な事情がある子を除いて。

 

私の中のA君は、小学生の頃のまま変わっていません。

小学校を卒業後、どのような人生を送っていたのかもわかりません。

どこで誰と出会って何をしていたのか、知る由もありません。

 

そんなA君に、今日の朝、会ったのです。

 

~~~~~

 

A君は、中学生のような服装をしていました。

お母さんが買ってきてくれたかのような。

英字がプリントされたTシャツに、七分だけのパンツ。

大きい黒い鞄に、少し汚れたスニーカー。

 

お洒落に関しては人それぞれなので何も言いません。

着たい服を着るべきであり、そこに他人がとやかく言うものではないと思っています。

決して馬鹿にしているわけでもありません。

 

 

A君の姿を見た時、何故か私は胸が苦しくなっていました。

言葉にできない感情を抱きました。

 

 

もしも、A君と私が仲良くなっていたら、一人でも心を開ける人がいたら、今とは違ったA君がいたのかもしれません。

いじめられた側は、ずっと当時の心を持ったまま、一生辛い過去を抱えながら生きていくのに、いじめた側は、そのことをすぐに忘れてしまいます。

 

今のA君が幸せなら、私の考えや気持ちは余計なお世話です。

勝手に自分の姿を見た昔のクラスメイトが、勝手に苦しくなって勝手に同情されてもいい迷惑です。

なんなら腹が立ちます。

勝手に人を可哀想扱いするなと。

今更何なんだと。

 

次に見かけた時には声をかけてみようかなとも思いました。

 

しかし、彼は私を覚えているでしょうか。

また、私が声をかけることで迷惑になってしまうでしょうか。

小学生の頃の嫌な記憶が蘇ったりしないでしょうか。

 

声をかけてあげることでA君が少し救われるのではないだろうか。

そう考えている自分に吐き気がしました。

どうして私は、自分が助ける側の人間だと思っているのでしょう。

どうして勝手に、A君は助けを求めていると決めつけているのでしょう。

 

きっと心のどこかで、A君を見下してしまっている自分がいます。

 

今も尚、純粋な気持ちで毎日を生きているA君と、

勝手に人を見下して、同情して、自分も苦しむ振りをして、罪滅ぼしをしている錯覚に陥り、一人で満足している私とでは、どちらが幸せなのでしょうか。

 

 

成人式の日、斜め前に一人で座るA君に声をかけられなかった過去の私を悔いて、

この気持ちをここに残しておこうと思います。

 

ありがとうございました。

 

※全てフィクションです。