人がいない映画館って怖くね?【#2 レイトショー】
こんにちは、じゃらしです。
皆さんは1年に映画を何本観ますか?
自粛生活が長引いたことで、映画やアニメ、ドラマを観るようになった方も少なくないでしょう。
自分の部屋で、好きな時間に、好きな体勢で、好きな食べ物を食べ、好きなタイミングで一時停止し、好きなタイミングで発狂することができる。
最高のエンターテイメントです。
そんな悠々自適生活を送っていたある夜、ふと私は思いました。
(久々に映画館に行きたい…)
臨場感のある大迫力映像、本編が始まるまでのワクワク、1秒たりとも目を離せない緊張感、退屈過ぎて自分の同姓を探すエンドロール…
全て映画館でしか味わえない経験です。
そうと決まれば行きましょう。即行動。
…着きました映画館。時刻は20時を過ぎています。
はい。初めてのレイトショーです。
この異世界への入り口感がたまりません。
夜遅い時間ってだけで余計ワクワクしちゃうね。
普段賑わっているチケット売り場も、長蛇の列を作るポップコーン大好きピーポーも、怖いくらい誰もいません。びっくり。
なんか学校とか遊園地とか、普段賑やかな場所が静まり返ってるの怖くない?
なんか怖かった。
でも、この不気味さが、どこか心地よかったりします。
さてさて、何も決めずに来てしまったレイトショー。
何を観ましょうか。そもそも何が公開しているのか。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
小さい頃に見たなスパイダーマン。逆さまになってキスしてるシーンしか覚えてないや。
『コンフィデンスマンJP 英雄編』
すごいな何作目なんだこれ。一回も見たことないけど長澤まさみがちゃんとかわいい。
『劇場版 呪術廻戦 0』
ほう…
全く見たことないが鬼滅の刃並に人気であることは知っているぞ。
"0"ってことは話を知らなくても楽しめるだろ。
よし、何で人気なのか観たろ!
決まりました。知識"0"での呪術廻戦。
そうと決まれば早速チケット購入です。
チケットがお安いのもレイトショーならでは。素敵!
それでは数十分待ちましょう。
…映画を楽しむ上で大切なこと。
それは、上映前にお手洗いを済ませておくことです。
汚い話ではありますが、私は小でも個室で座って足します。
ということで個室に入ると、出ましたこれ。
使いづらくありません???
巻き取りにくいし、動きが悪いし、
右肩を壁にくっつけないと綺麗に切れません。
みんな壁に右肩擦りつけてるんですかね。
個室から出ても誰もいません。上映前なのに。怖っ。
みんな膀胱への危機管理がなっていませんね。
無駄に広いし、合わせ鏡で自分が10人くらいいるし、とりあえず変顔の練習でもしておきましょう。
にらめっこでも割と真顔が一番効果あったりしますよね。
さて、気が付いたら人がいたので、何食わぬ顔で外へ出ます。
変顔をしているところを見られたかは分かりませんが、とりあえず自分も被害者面しておきます。
スクリーンへのアナウンスがされます。
入るときに漫画貰えた嬉しい。
聞いた話によれば、明日には漫画はなくなっているとのこと。
これもレイトショーの特権ですね。
私は左後ろの方に座りました。
350名程入るスクリーンなのですが、入場者数は20人もいません。
これがレイトショー…普段の活気はどこへやら。
全く…ワクワクさせるじゃねえか。
こんな数人のためだけに、こんな広い場所を貸し切っているなんて不思議。
いつもより少し特別な空間です。
こうして初めてのレイトショーが幕を開けたのです。(映画だけに)
―――上映
(内容に関しては【#3 呪術廻戦】で)
―――上映終了
………良っっっっっ!
レイトショー最高じゃないですか。
普段なら周りに他人がいて、隣には友達がいて…
それも賑やかで勿論楽しいんですけど、
周りに誰もいない状況で、自分一人で楽しむ…
これまた良い。違った楽しさ。
近くに人がいると物音が気になってしまいます。
自分が立てる音、周りが立てた音。
そういったことを一切気にしなくて良いのは、かなりの解放感。
好きなタイミングで伸びをして(後ろには誰もいません)
同じ体勢に疲れたら足を崩し(横には誰もいません)
バトルシーンになったらシャドーボクシングも出来ます(前には誰もいませんが、シャドーボクシングをしてはいけません)。
レイトショーなのでお客様が少なかったということもあり、とにかくスクリーンだけに集中出来たので、より映画を楽しめました。
スクリーンを出ると時刻は22時半を過ぎたくらい。
みんな眠たそうな面持ちで席を立っていきます。
仕事終わりに来た方もいるでしょう。
お勤めご苦労様です。
チケット売り場も、フード売り場も真っ暗で、スタッフも誰もいません。
怖っ。
逆にポップコーン食べたくなってくる。
外へ出ると車がまばらに走っていました。
一気に現実に戻された感じがしますが、謎の満足感があります。
むしろ日中の明るい時間に外に出るよりも、人気のない静かな夜の方が余韻に浸れるのかも知れません。
普段の日常とは違った『映画』という非日常。
それをさらに刺激的にするレイトショー。
皆さまも現実に少し疲れた時は、全く知らない映画をレイトショーで、楽しんでみてはいかがでしょうか。
それでは。
はじまる#2【初めての『レイトショー』】